新春経営者セミナー参加レポートその2
新春経営者セミナー参加レポート
平成23年1月19日(水)
会場:ホテルグランパシフィック ル・ダイバ
講演Ⅱ
企業改革とリーダーシップ
DOWAホールディングス株式会社
代表取締役会長 吉川 廣和
典型的な老舗企業を破壊的な改革により7年で経常利益を10倍にした道のりを語る
自分の信念を絶対的に貫き通す、使命感というものを強く感じました。
2000年より事業構造改革に着手して無数の「壁」を破壊してきた
「選択と集中」「破壊と創造」をテーマに社員の「やりぬく力」を引き出す改革
事業構造の改革
① 収益構造の改革
② 資産構造の改革
③ 財務体質の改革
④ マネジメントの改革
「選択と集中」をするために全ての事業をまな板に乗せた
しがらみ、伝統、主力、ユーザー、事業推進者、現在黒字か赤字にとらわれず
次の三つの基準で判断した
- 市場があるか?将来成長するか?
- 競争力が当社にあるか?
- 社員のやる気があるか?
弾み車を押し続ける休みない経営努力が絶対不可欠だった。
「壁」を壊すについて
社風を変えるのに一番苦労した。
見て下さい!の決意 隠すエネルギー→改革のエネルギーに変換
① 組織の壁(役割人間)特に上下階層の壁、セクショナリズムの壁
② 社外に対する会社の壁
③ 社風・風土の壁
④ 心の壁
⑤ 物理的な壁
今だ改革途中であるが、現状座席はフリーアドレス制、ペーパーレス、ロッカーへ
必要書類のみ保存、完全フレックスタイム制、年棒契約など
改革について
現状解析→目指す姿→道筋・方法・手段→P・D・C・A
特にマネージャーはC・Aを廻す意識がなければいけない
リーダーとは
- 改革を続けられる人
- 改革とは現状の破壊:良いものを残す、悪いものは捨てる
スピード:新しい姿を創る
軸がぶれない
① ぶれる原因 ・抵抗勢力 ・経営資源不足 ・環境変化
② ぶれないために
「外」の声に耳を傾ける
*自分の内部の声
・
意識する |
他人の目外部の声社会の目 |
・ 安きに流れる
・ 弱い自己
*
耳を傾ける |
社外の声(ステークホルダー) |
・ 隠したい
・ 知られたくない
・ ごまかしたい
① 相反する二つの調和
「情」をベースに経営をすれば「合理性」を欠く
↓
「合理性」をベースに厳しい条件の中で社員の心の調和を捜す
② キーワード
最も強いものが生き残るのではなく唯一生き残るものは変化できるものである
情に棹させば流される
人間力にふれて
① 共感
② 人をひきつける
(生来?+若いころからの鍛え方)→「あの人に云われたら仕方ない」
最後にエルムの葛西社長と同じことを云われました。
大切なことは「何もわかっていない」ということを「わかっている」ことである
その上で、日々予測の努力を怠らずに、進むべき方向を、這いつくばって探していくこと
関連図書
壁を壊す 吉川 廣和著 ダイアモンド社
まさにワンフロアーの会社全容が写っています。ヾ(@^▽^@)ノ